突然ですが、本日寮へ戻ると、こんな記事を目にしました。
しまった、と私は思いました。
核実験をするだろうことはうすうす感じていましたが、その「二次被害」を完全に失念していました。
これがあるのですね……北朝鮮への対応は、時間がかかればかかるほど、北朝鮮にとって不利になっていきます。しかし、これがある。
時間がかかれば、必然的に国内の物資はどんどん疲弊していく。しかし、その間に核を開発してしまう……
私は、自衛隊を自衛軍や防衛軍に格上げして、有事法制を整えることには、大きく賛成しますが、それはあくまで「軍事力なしに平和なし」の見地からです。
私自身は平和主義者です。ですが、サヨクのような「頭お花畑妄想平和主義」ではありません。彼らの言うには「軍がいるから平和は乱される」のだそうですが、現実と理想を区別していないからそう言えるのです(理想的ではあるが、実には害悪でしかない共産主義とかはその典型)。
外交に、友情はありません。すべては損得にて……つまり「国益」にかなうか否かによって動くのです。そこには、日本人のよく犯す「宋襄の仁」では片付けられない問題が発生します。
「自分がしなければ、相手はやってこない」などというのは、あくまで「理想」です。しかし、現実にはそうではない。
事実、WW1・2の時も、ベルギーはドイツに占領されています。
中立を宣言しても、その位置関係からドイツは攻めざるを得ませんでした。フランスを攻撃するためには、フランス国境を直接攻めると被害が甚大なのです。
なので、ベルギーを通過することにしましたが、そのときはベルギーはドイツ軍の通過を拒否。ドイツはベルギーを攻めました。
つまり、中立を保つには、スイスやスウェーデンのように国民皆兵や軍需産業の発展など、重武装要塞国家である必要性があるのです。
外交とは、戦争と大して変わりはしません。要するに、「問題を解決する手段が、効率的か非効率的か」の差しかありません。つまり、外交にとっては「いつ、食うか食われるか」の戦略が必要です。
日本は伝統的に「戦略」に弱い。戦術についてはまだしも、兵法といえば「戦術」「戦略」「後方支援」であるのに、日本は伝統的に戦略と後方支援の二者を欠いている。
戦術とは、局地的な戦闘に勝利する術です。しかし、戦争とは、局地的な戦闘で負けても、大局を決すればそれで勝ちです。なので、それを可能にするためには、「戦略」によって戦争方針を決定し、それを可能にするために「後方支援」をし、ここの戦闘にて「戦術」を駆使して勝つ。これが勝利です。
……話がそれました。とにかく、外交とはあくまで「戦争が卓上で行われている」と言えば、そういうことです。
そして、戦火を交えないですむので、実際に戦うよりは遥かに効率的な「戦争」です。
では、実際に「戦闘」を行わないには、どうしたらいいでしょうか。
答えは、簡単です。「攻め込まれないようにする」ことです。
何か、「攻めたらこちらも痛い目を見る」と思わせることができればいいのです。それが、「軍事力」です。
このことについては、今日以降も何回かに分けて書いていきたいと思います。
とにかく、私は、北朝鮮には「対話と圧力」を続けて、暴発しないようにしながら最終的には「勝利」する道をさがすことが重要だと感じています。
そのためには「攻めたら痛い目を見る」と思わせることも重要だといいたいのです。
北朝鮮への対応をどうすればいいのか、私自身の中でも、具体的方策は意見が分かれますが、まだ折り合いがつかない状況です。
今後、「北の将軍様」がどうでるか……
不安と言えば、不安な日々が続きます。
北核実験、死の灰日本に飛来…健康被害よりパニック (夕刊フジ)
米中央情報局(CIA)で、昨年まで東アジア部長を務めたアーサー・ブラウン氏(現コントロール・リスク・グループ上級副社長)が18日までに、産経新聞のインタビューに答え、北朝鮮の核実験が1年以内に行われ、日本が微量の「死の灰」をかぶる危険性があることを明らかにした。
ブラウン氏は、「1年以内に(北朝鮮は核実験を)行うと確信する」と明言し、北が核兵器の保有を誇示して政治目的に利用すると指摘した。
同氏は、核実験で放射能漏れの可能性があることも挙げた上で、健康被害よりも心理不安が日本を襲うのではないかとの予測も立て、「パニックが起きることも懸念される」としている。
また、放射能漏れによって、いわゆる「死の灰」が、微量ながらも、黄砂のように日本に飛来する可能性にも言及している。
核実験の実施で、日本の市場や経済への影響も深刻になりそうだ。同氏は「市場は恐怖に陥り、下落するだろう」と予測、韓国に重点投資する日本企業への影響もあるとしている。
一連の核実験のカギを握るのは、当然、金正日(キム・ジョンイル)総書記になるが、同氏は北国内の体制不安について、「信じていない。極めて安定した独裁体制が維持されている」と話している。
また、北朝鮮がミサイルを発射するたびに、問題の争点となっている核弾頭搭載技術については、搭載や装着は可能との認識を示した。これは、米国防情報局(DIA)のジャコビー局長が示した見解と一致する。
こうした北の動きに対して、米国が武力行使をする可能性も取りざたされているが、同氏は「米国の武力行使によって、韓国や日本も北朝鮮の反撃に遭遇すると予想される」として、米国の武力行使は「ないだろう」との予測を立てている。
[ 2005年5月18日13時0分 ]
しまった、と私は思いました。
核実験をするだろうことはうすうす感じていましたが、その「二次被害」を完全に失念していました。
これがあるのですね……北朝鮮への対応は、時間がかかればかかるほど、北朝鮮にとって不利になっていきます。しかし、これがある。
時間がかかれば、必然的に国内の物資はどんどん疲弊していく。しかし、その間に核を開発してしまう……
私は、自衛隊を自衛軍や防衛軍に格上げして、有事法制を整えることには、大きく賛成しますが、それはあくまで「軍事力なしに平和なし」の見地からです。
私自身は平和主義者です。ですが、サヨクのような「頭お花畑妄想平和主義」ではありません。彼らの言うには「軍がいるから平和は乱される」のだそうですが、現実と理想を区別していないからそう言えるのです(理想的ではあるが、実には害悪でしかない共産主義とかはその典型)。
外交に、友情はありません。すべては損得にて……つまり「国益」にかなうか否かによって動くのです。そこには、日本人のよく犯す「宋襄の仁」では片付けられない問題が発生します。
「自分がしなければ、相手はやってこない」などというのは、あくまで「理想」です。しかし、現実にはそうではない。
事実、WW1・2の時も、ベルギーはドイツに占領されています。
中立を宣言しても、その位置関係からドイツは攻めざるを得ませんでした。フランスを攻撃するためには、フランス国境を直接攻めると被害が甚大なのです。
なので、ベルギーを通過することにしましたが、そのときはベルギーはドイツ軍の通過を拒否。ドイツはベルギーを攻めました。
つまり、中立を保つには、スイスやスウェーデンのように国民皆兵や軍需産業の発展など、重武装要塞国家である必要性があるのです。
外交とは、戦争と大して変わりはしません。要するに、「問題を解決する手段が、効率的か非効率的か」の差しかありません。つまり、外交にとっては「いつ、食うか食われるか」の戦略が必要です。
日本は伝統的に「戦略」に弱い。戦術についてはまだしも、兵法といえば「戦術」「戦略」「後方支援」であるのに、日本は伝統的に戦略と後方支援の二者を欠いている。
戦術とは、局地的な戦闘に勝利する術です。しかし、戦争とは、局地的な戦闘で負けても、大局を決すればそれで勝ちです。なので、それを可能にするためには、「戦略」によって戦争方針を決定し、それを可能にするために「後方支援」をし、ここの戦闘にて「戦術」を駆使して勝つ。これが勝利です。
……話がそれました。とにかく、外交とはあくまで「戦争が卓上で行われている」と言えば、そういうことです。
そして、戦火を交えないですむので、実際に戦うよりは遥かに効率的な「戦争」です。
では、実際に「戦闘」を行わないには、どうしたらいいでしょうか。
答えは、簡単です。「攻め込まれないようにする」ことです。
何か、「攻めたらこちらも痛い目を見る」と思わせることができればいいのです。それが、「軍事力」です。
このことについては、今日以降も何回かに分けて書いていきたいと思います。
とにかく、私は、北朝鮮には「対話と圧力」を続けて、暴発しないようにしながら最終的には「勝利」する道をさがすことが重要だと感じています。
そのためには「攻めたら痛い目を見る」と思わせることも重要だといいたいのです。
北朝鮮への対応をどうすればいいのか、私自身の中でも、具体的方策は意見が分かれますが、まだ折り合いがつかない状況です。
今後、「北の将軍様」がどうでるか……
不安と言えば、不安な日々が続きます。
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