麻生外相の罷免要求へ 野党4党が週内にも
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/20061108a1030.html
 民主、共産、社民、国民新の野党4党は8日午前、国会内で国対委員長会談を開き、安倍晋三首相に対し、核保有論議を容認する発言を繰り返している麻生太郎外相の罷免を求めることで合意した。同日中に文書をまとめ、今週中に野党幹事長・書記局長会談を開いた上で、首相官邸側に申し入れる。

この日の会談では、麻生外相の責任について「内閣の一員で、平和外交や核廃絶の先頭に立つ立場であり、責任は重い」との認識で一致した。

また教育基本法改正案について、中学校の未履修問題やタウンミーティングの質問依頼問題が解明されない限り採決は認めないとして、早期成立を阻止する方針を確認した。
とりあえず、私が言えることはこれくらいですね。
……政治やれよ野党

>核保有論議を容認する発言を繰り返している
これの、どこが悪いのかと。
保有することを議論することはダメというのは、れっきとした言論弾圧で、彼らが嫌う”言論の自由の侵害”ではないのでしょうかね。
私は、日本が核を持つというのは、現状にそぐわないとは思います。しかしそれは、通常攻撃兵器も持たずに核だけ持っても意味がないからで、またアメリカが当面の間守ってくれることが確実だからであり、感情論で否定しているわけではありません。このように、きちんと論理を通して議論考証する作業が必要なのです。
そして、持つメリット持たないメリットというのは、刻一刻と変わっていきます。アメリカで民主党が勝利し、米中関係が緊密になれば、また状況が変わってきます。いつまでも現状維持なら政治家など要りませんから。
だから、その時々で核保有の議論をすることが必要なのです。これは、他の事にも当てはまるでしょう。

例えば、少年法です。
あれは、戦後の貧困で仕方なく罪を犯してしまった子供などを庇うための法律で、当時を考えると作られたのはある種当然です。
しかし、現状を考えると、少年法が時代にそぐわないことは明白です。
法律と言うのは、常に更新していかなければならないもので、そのために政治家がいるのです。

そのため、議論をするなということは、民主主義の否定であり、政治家の存在否定でもあります。

それを率先して行う野党には、辟易しますね。

>「内閣の一員で、平和外交や核廃絶の先頭に立つ立場であり、責任は重い」
この莫迦な発言。
はっきり言いますが、内閣は行政府ですので、『平和外交や核廃絶の先頭に立つ立場』なんかではありません。行政府は、その国民がいかにしてよりよく暮らせるか、国をいかにして維持するかを考える立場にあるのです。
平和というのは、その『国民が安全に暮らし、国を維持するのに都合がいいから目指すもの』であって、『平和にすること』が行政府の目的ではありません。
極論を言うと、『戦争をしたほうが国民が幸せな場合は戦争を起こすのも行政府の役割』です。
また、『国を維持するために核兵器が必要ならば持つ』ことも、必要に応じて考えねばなりません。

つまり、野党の主張は完全に本末転倒です。
野党は、『健康のために死ね』と大真面目に言っているようなものです。

それを、下手すると戦後最高の外相かもしれない能力を持つ麻生外相を罷免させるなど、言語道断。
馬鹿げてるにも程があります。

また、この記事。
核発言で内閣に「指導」を 野党が衆院議長に要請
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/20061102a1440.html?C=S
 民主、共産、社民、国民新の野党4党の国対責任者は2日、河野洋平衆院議長と公邸で会い、麻生太郎外相らが核保有論議を容認する発言を繰り返していることに対し、「(核廃絶を求める)国会決議への冒とく(ぼうとく)であり、国会軽視だ」として、安倍内閣に姿勢を改めるよう強く申し入れることを要請した。河野議長は「国会として何ができるか考えたい」と述べた。

野党側は、麻生外相や自民党の中川昭一政調会長らの核論議発言に対し罷免要求も視野に政府、与党を追及する方針。与野党対決の沖縄県知事選をにらんで攻勢を強める。

民主党の鳩山由紀夫幹事長は2日の記者会見で「閣内不一致は言うまでもない。世界に与える影響を考えると罷免を要求する内容だ」と指摘、非核3原則を堅持するとの安倍晋三首相との食い違いを批判した。
紅の傭兵については、もう触れたくないんですが……
あいつのことだから、また何か言い出す気がしてなりません……

あと、
>民主党の鳩山由紀夫幹事長は2日の記者会見で「閣内不一致は言うまでもない。世界に与える影響を考えると罷免を要求する内容だ」
ハトポッポはまず、自分の言行不一致を顧るべきでしょうね。
鳩山幹事長は、西村眞吾(当時)防衛政務次官が核『武装』容認論で罷免された際、
>核武装してもいいかどうかを国会で検討したらどうかと言った瞬間にクビを切られるとなると、国会で核をもつべきかどうかなんて議論がなされなくなる。議題に乗せることすらしてはいけないという発想もいかがなものか
と言っているのです。
本当に、「っ【鏡】」ですね。

まったく。首相と違うことを言えば「内閣不一致」で、首相と同じことを言ったら「イエスマン内閣」ですから……批判するだけで飯が食えるんですから、楽な職業ですね、野党議員というのは。

また、次は朝日の記事です。
核保有論議、首相なお黙認姿勢
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2006110603010.html?C=S
 核保有論議の必要性を主張し続ける自民党の中川昭一政調会長に対して安倍首相が黙認する姿勢を変えない。与党からも自制を求める声があがるが、首相は6日、記者団に「非核三原則の方針について異を唱える人は誰もいない」と強調。「非核三原則を守る」とさえ言及すれば、議論すること自体はかまわないと事実上論議を容認した。野党からは首相の責任を問う声が出始めた。

(長いので中略)

 なぜ、安倍首相は議論を容認するのか。もともと「首相は核問題の議論をタブー視しない」(内閣官房幹部)という点で、中川氏と近いという見方もある。

 安倍首相は官房副長官時代の02年、講演で核兵器保有は憲法の禁ずるところではないと発言したとして野党の批判を受けた。このとき安倍氏は国会答弁で自衛のための必要最小限度内であれば、「核兵器、通常兵器を問わず、保有することは憲法の禁ずるところではない」としながらも、「その話をする前に、私は非核三原則の話をしている」などと釈明した。

 野党も麻生外相の任命責任追及に加え、「安倍首相自身が自分の本音を中川さんにしゃべらせている」(社民党の又市征治幹事長)と首相批判を強めつつある。
>なぜ、安倍首相は議論を容認するのか。もともと「首相は核問題の議論をタブー視しない」(内閣官房幹部)という点で、中川氏と近いという見方もある。
意見が近いとかそういう問題以前です。
理由は前述の通りですが……何が何でも反安倍キャンペーンに繋げるアカ日の気持ち悪さがここにも現れてますね……。

今回はっきりいえるのは、野党は民主主義を捨て、言論弾圧をし、政治家の存在を否定する行動を自ら進んでとっていると言うことくらいでしょうか。
本当に、有意義な議論をしないまま、貴重な時間を無駄なことに費やしてくれます。

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